"ふれていたい"って思う人いますか?ドキがムネムネしながら読んだ
久々恋愛小説を読んだ。好きだった人のこと、忘れられない人のことを思い出した。
関西弁の完治からの熱、カナのからむような流(ながる)への恋、隠された事実。ある人の死からの展開も感情移入やイメージがどんどん脳に流れていきながら一気に読んだ。私もそんな時期があったな、そしてこれからもあるかもしれない。キュンとか、壁ドンとか、キャーキャー言いたい気分もわかる。この人はどんな風に私にはふれるのだろう?と良く考える私。キスの描写もでてくるけれど、キスしたくなる。こんなキスされたいと思いたくなった。
☆流のセリフ
「どこの大学は行くとか、どこへ旅するとか、きょう何を食べるとから、どんな本を読むとか、そういうことは全部、自分で決められるのに、誰といつ、どこで出会うかだけは、自分で決められないって、なんだかしゃくだと思わないか?もしも俺が、出会う人間の順番を自分で決められるとしたら・・・・・」
くぅーーーーー!もっと早ければとか遅かったとしたら形は変わっていたのかな?なんて思うことあるよね。そんなことは分かってるけど、流の沈黙「・・・・・」には何が言いたかったのか。歯がゆくて切なくて苦しい。出会いって本当に決められないことを改めて教えられた。
私の忘れられない出会い。家出をしていた私を拾ってくれた彼との出会い。結婚しようとしていたのに捨てられた時は自分の人生に本当にウンザリしてた。彼に会いたいと何度思ったかわからない。彼以上の人を好きになれないと思っていた。もう2度と傷つきたくない、恋愛なんて悲しいだけだと思って心に蓋をした。彼は今何してるんだろ?生きてるのかな?とかこの本を読んで久しぶりに考えた。
もう2度と恋はしないと決めたのに・・それでもまた恋をするような出会いをしてしまうことになる。氷のような心も溶ける。前とは違うタイプに恋したり、怖いと思うところも分かる分かると思いながら読み進められる。
この本は今の出会いに感謝できるキッカケになったり、失恋を思い出して泣いたり、恋愛したぁーいと思わせてくれるおすすめの本。
こんなキモチ忘れてたなって方にオススメ。