人生”レベル上げ”という生き方~アリボーの冒険~

人生好きなモノや人やコトを大事にしながら人生のレベル上げをコツコツとやっているのさ

心臓が止まるかと思ったよ~16歳の私とオネェ~

家出をしたのは、16歳になって1ヶ月頃だったかな?記憶はあいまいなものだ。その時は二度と家族と会うことはないと思っていたぐらい覚悟があったというのに(笑)

 

当時は彼の実家に住ませてもらっていたけれど、ただ飯は食わせないとお父様から言われまして(当たり前よね・・)。バイクの免許もないので、歩いていける範囲の場所で仕事を探したら小さなスーパーのようなところで雇ってもらえた。深夜までやっていたのと、いつだってカレーは弁当箱で販売していたので夜のお仕事の方がよくいらっしゃった。そういえば、ヤンキーもくることもあったけど、みんな優しかったなぁ。懐かしい。

 

オーナーさんは、面接時に年齢も出身地もモゴモゴと喋る私はきっと家出してきた子だってバレバレだったはずなのに色々詮索することなく雇ってくれた。不真面目な勤務態度で何度か注意はされたけどイイ人だったな。

【好奇心がおさえられなくて・・・】

ある夜、特に暇な夜で時計をチラチラみながらつまらねぇーと呟きながら仕事をしていた。ボーっとしてたからお客様が入ってきてるのに気づかなくて、男性のお客様が2名。1人がなんかクネクネした歩き方をしていて「うん?なんか調子悪いのか?」とか思いながら酔っ払いで吐かれたらヤダナとか思いながら、見ていたんだよね・・・そしたら。

クネクネ男性さん「ちょっと、あんた何みてんのよっ!」

使えない店員A(私)「はっ!見てません。見てませんからっ」

ビビル私。まるでこのコントの最初みたいな感じ↓

www.youtube.com 最近面白いと思ったネタ。ラストは改善アリだけど。

見てました、不審な目で見てましたと言い返したかったけど、見てないと言ったもんだから固まる私。会計にくるなと願っても、心臓が止まりそうになってる私をよそに”その人は会計にやってきた”。

死にそうな顔Σ( ̄⊥ ̄lll)&挙動不審の私に開口一番!

「なによ、ジロジロみて!私はオカマよ。失礼しちゃう。あんた絶対お店きなさいよ。そうしないと許さないからっ!」と名刺を渡された。

m(*T▽T*)m オ、オユルシヲ・・・と思いながら「はっ、ハイ!」と受けとった。

【人生初のオカマバー?体験】

どんなシステムなのか全然わからず、ぼったくられる可能性もあったのでドキドキしながら入店。もらった名刺だけが頼りで、くねくねさんを探して見つけたときの衝撃(笑)想像より美しくて、初めてでも十分楽しい夜を過ごせた。そして喋りかけてくる話にドキマギして自分の知らない領域に興奮した。

「この子はまだ女性も男性も経験ないのよ」

「あんたの彼可愛いからあんただけ帰りなさいよ。タクシー代だしてあげるからさ。」

「あんたバーテンダーのイケメン見てたでしょ。ダメよ、あの子はゲイだし、あそこに座っているデブの男が彼だから。」

色々な意味でお腹いっぱいになったけど、私よりも彼がギブアップということで店をあとにした(笑)出て行った後に、知り合いがそのお店に入って行ったのを見たときは声をかけられずにいた。学校の先生だったからw私にとっては、色々な人や色々な世界があるなーと何故か安心した出来事だった。

 

言葉で表現すると今は本当に沢山ある。その言葉を嫌う人もいるけど、使い分けを厳密に言われると説明できる人がどれだけいるのか?同じ言葉でもその人の捉え方の違いだったり言葉の時代だったりで言葉の印象はかわるもんだよね。


昨日読んだ本が、そんな昔の出来事を思い出させてくれた。セックスを語ると本当に嫌がる人もいれば、話し方にイヤらしさが出てしまう人がいる。扱うのは難しい話題だよね。ジェンダーの問題も簡単に◯◯であるとは言い切れない。

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大事なのは、そういう考えやそういう人がいるんだという事実を知るということだと思う。認めるとか、認めないとかはおこがましいし、無理して共感しなくても良いと思う。自分が普通だと思っている行為も、実は知らないだけで異常だと思われることもあるかもしれない。バイセクシャルをオープンにしてる芸人がいたり、色々なことが徐々にだけどオープンになってきてることを私は嬉しく思う。


くねくね男さんの名前ももう忘れたけど〜、今ならあなたのことを凝視したり、ちょって触ってみたいかもw私に素敵な世界が存在することを教えてくれてありがとうございます。