人生”レベル上げ”という生き方~アリボーの冒険~

人生好きなモノや人やコトを大事にしながら人生のレベル上げをコツコツとやっているのさ

私は裸の王様ならぬ裸の王女様だった

学歴や肩書き・お金や権力をふりかざす人はまだまだ多い。そんな時に裸の王様の物語を思い出す。あなたが着ているものは私には見えないし意味はない。だから偉そうにするんじゃない!

 

働いて間もない頃、出勤予定のバイト生がこなくてオープンの準備が間に合うか心配でイライラしていた。そんな状況で、開店30分前にやってきたお客様に「11時がオープンですからっ!」と強めにいった。言った後に後悔してもすでに口に出た言葉は消えない・・・。反省しながらも、とりあえずオープン前の準備を邪魔されずにすんだと一安心した矢先。

 

f:id:arivo:20161023233837j:plain

「あたしはね、ボランティアをずっとやってて今も90歳近いオバァを連れている。だから、食事は11時からしか食べられなくてもここで休ませてもらうからっ!」と言い放った。

 

心の声→ボランティアしているのは、あなたの都合で11時オープンのお店に30分前に到着して仕事の邪魔をしている。こちらがドアをあけたわけでもなく勝手にあけて入ってきたのに・・・まるで、特別対応しろという言い分じゃないか!!早くきたけど休ませてくれないか?という低姿勢でもなく、自分の要望だけ言いやがって!お前はただのクソババァだ。

 

そんな心の声をぐっと、ぐっと我慢して心の余裕がない私発言&態度からの売り喧嘩だろうと今回はその要望を受け入れることにした。まだ準備中なので掃除などはさせていただくことの了承をえた際も「もっと早くきて掃除しないの?普通?」とか言われて、また腹がたった。今日はきっとこの人から何かを学べるのだろうと思いながら必死に笑顔を返した。イライラ倍増させてくれるなぁ~と思いながら昔母ちゃんに言われた言葉を思い出した。

【あんた、偉そうに喋ってて恥ずかしくないの?】

 

母ちゃんの言葉で何度傷ついたか分からない。長女だから仕方ないと思ったり、期待されているからだとか、そんな母からの言葉はよく消化不良がおきた。歳を重ねながら抗体ができて、言葉の消化不良はあまり起こらなくなっていた。ある日職場にかかってきた母からの電話越しに、スタッフに指示をしてしまった。それを聞いた母から「あんた何様なの?そんな言葉を遣ってスタッフのことを何だと思っているの?」と言われた時に、ショックだった。”母ちゃんの言葉がよっぽどキツイっちゅうねん!”と言い返したかったのにその言葉を飲み込んだ。

 

f:id:arivo:20161023234333p:plain

 あんな店長にはならないぞと決めて頑張っていたのに「前の店長と変わらない」とスタッフに意見をもらった時に傷ついて泣いた。そして母ちゃんからの電話発言。私は店長になったから、偉くなったと勘違いしていた。裸の王様だよ・・ほんと。無我夢中で1人よがりな自分を客観的に見るとか、意見を取り入れるとかできなかった。だから傷ついたけど、そのことに気づかせてくれたことに感謝している。今回の時間外のお客様対応についても、次回の対応例も想定できるようになった。日々の出来事から学ぶことは本当に多い。

 

場面が違えば、肩書きとか、やっていることとか、学歴とか、それを武器にして出来ることも沢山あるし、チヤホヤしてくれると思う。でも、そういう雰囲気というか、色というか、それを常に求めようとする人の多いこと多いこと。会社のなかではあなたは社長かもしれないけど、私にとってはただの飲みの席のオジサンですから!と何度思ったことだろう。そしてボランティアをしている私は偉いと思っているオバチャン、あなたも同じ。

 

師弟関係とかさ、上下関係とかあるけど、その人が尊敬できるとか話をしていて楽しいとか幸せとか、純粋にそう思えるから一緒にいたいとつくづく思う。